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福島第一原発の2号機の高放射性ヨウ素の水が流れ出たルート [原子力発電所]

福島第一原発の1号機の圧力容器内の温度は29日が322℃、30日が270℃です。
322℃は、通常運転温度282℃を超えており、 圧力も高レベルに達している可能性があります。
福島第一の諸元.JPG
 
 
 2号機の圧力容器内の29日の153℃に対して、30日は174℃に上昇しています。
2号機は、震災直後、しばらく、空焚きの状態が続きました。
現在、圧力容器の圧力が上がらない状況と言うことは、どこかに損傷がある可能性もあります。
制御棒を出し入れする部分は原子炉のアキレス腱であり、この部分での損傷の可能性が大です。
なぜ、この部分に破損が起こる可能性が高いか?につては、後日、解説します。
 
2号機のトレンチから、高濃度の放射性ヨウ素も検出されています。
トレンチ.JPG
 
 
2号機で、どうしたルートで、高い放射性の水がタービン建屋に漏れ出たかが大きな問題です。
 
1つ目として、震災直後の炉心の空焚き時に圧力容器内が破損し、水が格納容器に漏れ出し、
格納容器の損傷部からタービン建屋に流れ出た可能性も出てきました。
電源が復旧し、計測できるまでに、
圧力容器の温度・圧力は運転値(282℃、67kg/cm2)をはるかに超えたはずです。

 
2つ目として、原子炉圧力容器内の水が給水配管を逆流して、原子力炉給水ポンプを抜けて、
復水ポンプまで圧力がかかった可能性があります。この可能性もすてきれまん。
 
主蒸気隔離弁.JPG
 
 
いずれにしてましても、 圧力容器に損傷が生じているかどうか?
もし、損傷があったとして、どれだけの損傷か?を見極めていく必要があります。
もし、そうだとしても、震災直後と違い、放射性の水が、今後、大量に流れ出る訳ではありません。 
 
我々日本国民は、今、福島第一で起こっている事の全てを知る権利があります。
その上で、安全か?どうか?の議論をしていただきたいものです。


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