東日本大震災による福島原発での加速度は設計の範囲内でした [原子力発電所]
東日本大震災時の福島第一原発における最大加速度が発表されました。
東西・南北共に 450gal 程度でした。
原子炉圧力容器の重量を6000tonと見積もると、東日本大震災では、
圧力容器には3000ton程度の力が東西・南北方向に作用したことになります。 これは、原子力発電所の耐震設計の範囲内でした。
阪神淡路大震災が起こるまでは、多くの機械や建物の設計加速度は 300gal でした。
阪神淡路大震災では、最大 980gal (重力加速度)の加速度が作用し、建物の大半が倒壊しました。
東日本大震災時の福島第一原発での最大加速度は 450gal でした。
しかし、原子力発電所は、阪神淡路大震災前から 980gal にも絶える設計になっています。
その意味で、東日本大震災は、原発のプラント設計からは極普通の地震だったはずです。
自衛隊と東京消防庁によって、使用済み燃料貯蔵プールの冷却は成功裏に行なわれています。
日本を救う、世界を救う仕事だったと敬服します。
水を被っていなければ、これしきの地震であれば、プラントの機器は健全なはずです。
電源が復旧しつつあります。プラントの機器や計器に電気が来ます。
その健全な機器によって、原子炉の炉心の冷却も確実に進むと確信しています。